「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。

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坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。

ともに生きる

湯川 千恵子

今日の心の糧イメージ

 あるお正月、お屠蘇気分で夫が家族全員の将来計画表を作った。新婚の長女夫妻と大学院生、大学生、高校生の息子たちの卒業年や就職、結婚、子供の数まで勝手に書き込み、自分の定年退職後の計画も入れたので、長い大きな表になった。

 それによると、夫の米寿の祝いは、ひ孫も含めて30数人の大家族の祝宴となる予定で、そんな祝い日を思い描いて、私たちは大いに盛り上がった。

 ところが、その計画は見事に外れた。数年後、夫が61歳で癌に斃れ、天に召されたからだ。私はなぜ?と一時、神の愛を疑い、苦しんだ。

 しかし今振り返ると、夫があの年表に託した願いは神の愛の内に叶えられていると思う。夫自身、亡くなる直前、感極まった笑顔を二度も見せた。それで、夫は、闘病中、心を支えられたイエス様に抱かれて天国に直行した!と信じることができた。夫を救い上げて下さった神への感謝で悲しみは消えていた。

 以来、夫は天国で皆のために祈ってくれているのだ。子供たちは皆社会人となり、善い伴侶と出会って結婚し、仕事に育児に勤しんでいる。私も「大丈夫だよ。やってみたら!」と背を押す夫にチャレンジする勇気を得て、還暦過ぎてアメリカに留学し、大学院で福祉を学びその体験を本に著し、講演活動もして、天国で神と共にいる夫と地上の私は、面白い夫婦関係で共に生きているのだ。

 そんな私たちを大きな愛で包み、愛されている喜びと平安を与えて下さる神の存在を信じて生きる幸せは、私たちの生きる土台である。

 神の愛は無条件で全ての人に注がれている。その愛を信じて受け取ると、現状はどうであれ、生きる喜びと平安、希望を感じて前向きに生きられる。家族や友人、多くの人との出会いも、共に生きる喜びと力なのである。