今日の心の糧

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坪井木の実
 

ナレーターの坪井木の実さん

このページに心のともしびラジオ番組の話がでます。
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誕生の喜び

橋本 勲 神父

今日の心の糧イメージ 100万ドルの笑顔と言われるように、赤ちゃんの笑顔には日本円にして約一億円の値が付いています。今ではもっと競り上げられてそれ以上かもしれません。

それでは、赤ちゃんの泣き声にはどれほどの値段が付けられているのでしょうか。この辺の値段についてはほとんどニュースにならないのでよくわかりません。

この世界に生まれ出て初めて発する貴重な声であり、周囲のすべての人が待ち望み、今か今かと待ちわびた声ですので、相当の値段が付いていいはずなのに、なぜ値付けがされないのでしょうか。

やはりこれは世界の他のすべてのものとは別格であり、とうてい値の付けられるものではないということを、すべての人は知っているということなのでしょう。

かけがえのないいのち、すなわち他に代わりになるものがない、唯一無二のいのちに値段をつけることができるわけがありません。

その唯一無二とは一体何を意味しているのでしょうか。

それは世界の唯一無二の産み落としの声と一体であるということだと思います。

世界誕生の夜明け、暗黒の混沌を貫いて一つの声が響き渡ったと聖書は記しています。(創世記1・3)「光あれ」と。

バルクという旧約聖書の詩人は空の星もこのことばに共鳴し、各々の持ち場で輝き、「はい」と答え、喜々として自分の造り主のために光を放つと述べています。(参:バルク書3・35)

確かに人間の呱々の声も、神の創造の第一声への、命一式全部を共鳴させて、この世界に放つ唯一無二の「はい」なのです。

キリスト者が確信を持ってそう断言できる根拠こそ、クリスマスの馬小屋の幼子が放った産声であります。

どうりで値段が付けられないはずです。