心おだやかに
三宮 麻由子

 心を穏やかにしたいとき、私は食事を大切にしています。親元を離れ、自炊して私自身の責任で健康管理してみて、一回一回の献立によって体の感覚がどんどん変わることを知ったからです。

 昨今は簡単な調理で美味しく食べられる加工食品が豊かで、忙しいときにはこうした食材に大いに助けられます。一方で、体は一食を加工品でしのぐと、次には必ず自然な食材を入れてほしいと訴えてきます。そこで、キュウリ一本を生でかじるといった乱暴な食べ方になったりしても、自然な食材をがんばって整え、補給してあげます。すると体はご機嫌になるのです。

 いつしか私は、自分なりに健康食中心の食事を確立し、親元にいたときには考えられなかったほど風邪を引かなくなりました。さらに驚いたことに、このような食生活を長く続けるうちに、質素な素材を簡単に調理したメニューでも、納得して整えた食卓を前に「いただきます」と手を合わせると、心がスウッと静まるのです。

 作っていただく食事はもちろんありがたいものです。
 同時に、私が自分の心の声を聞いて選び、整えた食事は、直接私の体を作っているのだと実感するのです。穏やかな心で作った料理を食べれば、その穏やかさが全身に溢れます。心が乱れていても、集中して作った料理を並べた食卓を前にすると、波立っていた心が静まっていくのです。食事は体だけでなく、心も整えるのだと実感する瞬間です。

 聖書の中で、イエスは食事を大切にされています。それは人々と交流するとか奇跡を起こすためだけでなく、人の心を溶きほぐし、穏やかにするためでもあったかもしれません。

 神様がくださる日々の糧は、単なる栄養でなく、心の妙薬でもあるのでしょう。

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