|
深夜のテレビで往年の名画特集として「十戒」が放映されました。小学生の時に、学校から映画鑑賞に行って見た事を思い出し懐かしくて、つい4時間の大作に付き合ってしまいました。
モーセの母は嬰児を篭に寝かせ川に流します。吾子の生死を運命に委ね物陰から見ていますと、篭はエジプトの王女に拾われました。王子として育てられますが、モーセは自らの出生の秘密を知ってから、奴隷になっているイスラエルの民を、エジプトから解放するため生涯を捧げます。有名な紅海の水を二手に分け、道を作るスペクタクルシーン。神の御手を行う人となり、シナイ山へ登ったモーセが40日の後、十戒を授かる神秘的なシーン。どのようにして民衆をエジプトから脱出させるのか、何処へ向うのか、モーセは何も知らぬまま、神が教えて下さることに身を委ねました。神もまた困難な事をモーセならと委任されたのです。
ところがモーセがシナイ山から降りてくると、麓では偶像を作り、乱痴気騒ぎがくり広げられていました。民衆は、全てをモーセに委ねたはずなのに、不平不満を云い、疑ったのです。本当に委ねていなかったことになります。
モーセは神の怒りを伝え、イスラエルの民は以後40年間も、荒野をさまようことになりました。自分はヨルダン川を渡ることは出来ないと云って、全てをヨシュアに委ね、一人、荒野に去っていくモーセ。神に捧げつくして迎える、静かな死を予感させるラストシーン。
「委ねる」とは、愛と信頼をもって任せきること、全てを捧げること、大きな安心感がある言葉と気付かされました。
|